Claude Proに課金したその日の午後、「なぜClaudeにも課金したのか」を書いた記事を公開しました。

カード利用履歴のメールに残っている時刻は、2026年9月27日の14時17分。公開したのは16時41分です。その間、2時間24分。ただし、これは私の作業時間ではなく、課金メールの時刻から公開までの経過時間です。

Claudeを使い始めた初日に、1本の記事を公開するところまで進められました。ただ、Claudeに「記事を書いて」と一言頼んだら完成したわけではありません。これまで私と記事を書いてきたChatGPTに引き継ぎメモを作ってもらい、Claudeの初稿を見せて指摘を受け、その指摘をClaudeにも渡しました。私自身も、記事で何を伝えたいのかを何度か伝え直しています。

これまで一緒に記事を書いてきたChatGPTが、新入りのClaudeに仕事を教える。そんな構図にも見えますが、二人を行き来して、原稿の方向を決めたのは私です。

この記事では、最初に何を渡したのか、初稿のどこを直したのか、3稿目でどう変わったのかを、当日の記録に沿って振り返ります。

最初に渡したのは、私についての「仕事用メモ」

ChatGPTには、ブログの記事だけでなく、配達の記録や動画、noteについても日頃から相談しています。一方、課金したばかりのClaudeは、私がどんな記事を書き、何を公開してよいかを知りません。

そこで、ChatGPTと一緒に、今回の記事制作に必要な情報をまとめました。伝えたのは、40代の個人事業主であること、運営する2つのブログとそれぞれのテーマ、ChatGPTと記事を作ってきた経緯、今回のAIチャレンジの目的などです。14時22分に、このメモをClaudeへ送りました。

文体についても、「実際に体験したことを中心に書く」「確認していない数字や成功を補わない」「推測で足した設定は明示する」と伝えました。記事の名義に関係のない情報を勝手に混ぜないことも指定しています。

Claudeは、メモにあったブログのURLから私のサイトを読みに行き、アカウントのメモリがオフになっていること、メモに「末尾を参照」と書いた文体見本のURLが付いていないことを指摘してきました。そこで14時33分にメモリをオンにし、CapCutテンプレートクリエイターの記事やフードデリバリーの月収試算の記事などを、文体の見本として渡しました。

その後、文体を「です・ます」に寄せるかどうかも話し合っています。記事によって語尾は多少変わりますが、今回は丁寧に伝える形に決めました。

新しい道具に私のことを「全部覚えて」と頼むのではなく、この記事に必要な前提を選んで渡した。最初にやったのは、その作業でした。

約40分で初稿が来た。でも、主題が少し違った

14時55分、私はClaudeに、文体の答えと一緒に、Claudeに課金した経緯やChatGPTの利用環境、プログラミングへの思いなどを送りました。使用したのはClaude ProのOpus 5.5です。画面上の設定は「中」「手動」。同じ14時55分に最初の原稿が届きました。カード利用履歴メールの14時17分から数えると38分後です。

初稿は、私がXで見かけた「最新AIは無職じゃないと追いきれない」という言葉から始まり、Claudeに課金した動機や、今後の比較企画まで書かれていました。確認が必要な事実には「要確認」、Claudeが補った言葉には「推測」と印が付いています。

ただ、読んでみると、私が最初の記事で伝えたかったことと少しずれています。初稿には「課金から最初の40分で起きたこと」という章があり、ChatGPTと同じレベルの記事を書けるまでを計測する企画が前に出ていました。

その記録も大事です。でも、最初に公開する記事では、私がなぜ今Claudeに課金したのか、GeminiやChatGPTとどう付き合ってきたのかを伝えたい。時間や制作工程は、まさに今書いているこの記事の題材として分けることにしました。

ChatGPTに初稿を見せ、指摘をClaudeへ渡した

ここで、初稿をChatGPTにも見せました。これまでの記事や私の相談の経緯を知っている編集相手として、違和感のある箇所を確認してもらうためです。その指摘を含む記録ファイルを、15時14分にClaudeへ渡しました。

ChatGPTが指摘した箇所の一つは、初稿の「ブログ、動画、SNS、商品レビュー、フードデリバリーと仕事はしていますが、会社に行かなくていい以上、世間的に見れば『ほぼ無職』に近い立場かもしれません」という説明でした。自分で「ほぼ無職」と冗談を言うのと、仕事内容を挙げた直後にそう言い切るのとでは、印象が違います。私は、仕事としていろいろな試行錯誤を自由に行える個人事業主という立場を、最大限活用したいのであって、仕事をしていないことを強調したいわけではありません。

ほかにも、「同じレベルの記事が書けるまで何日かかるか」と日数で決めていた箇所は、実際の経過時間に合わせて見直しました。「ライバルに答案を採点させる」「公平さのため」といった表現も、ChatGPTが公平な審判であるかのように読めます。最終的に公開できるかを判断するのは、あくまで私です。

Claude側の会話記録では、仕事用メモを送ったのは14時22分。カード利用履歴メールに記載された14時17分とは、根拠となる記録が異なります。初稿が画面に表示されたのは14時55分です。時刻は、その違いを分けて記録しました。

ChatGPTの指摘を渡したうえで、15時25分には、私からも「今回の記事は課金した理由とこれまでのAI活用に絞り、制作過程は別の記事にする」とClaudeに伝えました。2稿目で直った箇所には、ChatGPTの指摘によるものと、私の指示によるものが混ざっています。こうして出所を記録しておけば、後からどの指示が効いたのかを確かめられます。

2稿目、3稿目で「私が書きたい記事」に近づいた

15時25分に記事の役割を伝え直したことで、2稿目では、初稿の「課金から最初の40分」の章が外れ、課金した理由と今後の使い方を中心とした構成に変わりました。

まだ足りなかったのは、私がClaudeにたどり着く前の話です。最初にブログづくりを相談した相手はGeminiで、会社を辞めると決めた頃にChatGPTにも課金しました。Geminiと書いた記事もあれば、ChatGPTと制作した有料noteもあります。この流れがあるからこそ、今度はClaudeも試してみたいと思ったわけです。

15時36分には、GPT-6 Astraの表記と語尾の直しを伝え、私が気になっていたJevについて参考資料を渡しました。15時47分には、会社を辞めると決めた頃にChatGPTへ課金したこと、noteの企画に応募したGeminiとの記事、有料noteの記事のURL、次は有料noteを書きたいことを伝えました。Claudeが最初からその経歴を知っていたわけではありません。私が後から材料を足し、Claudeが渡されたnoteを読んだことで、3稿目にはGemini、ChatGPT、Claudeという流れが入ったのです。

3稿目を読んだときは、「結構いい感じに形になった」と思いました。3稿目では、AIに対する最初の気持ちを、noteの記事をもとに「最初は半信半疑でした」と書いていました。WordPressへ移した後、この一文は、AIを自分で使うことには抵抗があったという実感に合わせて直しています。

本文だけで終わらなかった公開準備

16時2分、WordPressに入れた原稿をClaudeに見せ、記事の説明文とパーマリンクを相談しました。過去の記事の付け方を参考に、カテゴリーとタグも含めて提案してもらい、16時15分までに、採用するものを決めて設定しました。実際の公開URLには claude-pro-subscription-reason を使っています。

アイキャッチも、私が撮ったChatGPTとClaudeの二画面の作業環境と、定期購入画面を素材にして、16時21分にClaudeに作ってもらいました。ChatGPTには、完成画像の文字の読みやすさを見てもらいました。契約画面内の小さな金額は縮小すると読みにくいため、2つの次回支払い予定額の合計6,260円を大きく見せる案が出ました。16時36分にその意見をClaudeに渡し、「AIサブスク、月6,260円」を入れた版も作ってもらいました。本文の契約表にも合計額を加えています。画像で目を引く数字と、記事本文で伝える内容がずれないかは、ここでも私が判断する部分でした。

こうして、最初の記事を16時41分に公開。その後、2つのブログの「夢の最果て」に記事へのリンクを追加し、Search Consoleへの申請も済ませました。

公開直後には、Claudeから「ページの説明文が本文の書き出しになっている」と指摘されました。AIOSEOの設定欄を見直して説明文を貼り直し、16時49分に記事を更新しました。

確認できた時刻起きたこと
14:17Claude Proの3,400円について、カード利用履歴メールに記載された時刻
14:22ChatGPTと作った仕事用メモをClaudeへ送った
14:33メモリをオンにし、文体見本の記事URLを渡した
14:55課金の経緯などを伝え、Claude Opus 5.5の初稿が画面に表示された
15:14ChatGPTの初稿レビューを含む記録ファイルをClaudeへ渡した
15:251本目の記事の主題と、制作過程を別記事にする方針を伝えた
15:36〜15:47表記の直し、Jevの資料、Geminiと書いた記事、noteの実績を追加した
16:02WordPress版を見せ、説明文・パーマリンクなどを相談した
16:15提案を採用し、カテゴリーとタグを設定した
16:21作業環境と契約画面の写真を渡し、アイキャッチを作ってもらった
16:36ChatGPTの意見を渡し、6,260円を入れた版を受け取った
16:41ライフハッカーズチャンネルで記事を公開した
16:49メタディスクリプションを保存し直した
16:53まで「夢の最果て」へのリンク追加と、Search Consoleへの申請を終えた

14時17分から16時41分までは2時間24分。これは、AIが文章を生成していた時間ではありません。私が情報を探し、読んで判断し、ChatGPTに確認し、WordPressで公開準備をした時間もすべて含む経過時間です。手を動かした時間と、AIから返答が来るまでの時間は、今回それぞれ正確には計っていません。

「新人Claude」本人にも、初日の仕事を振り返ってもらった

この制作記録をChatGPTに書いてもらい、Claudeに時刻と修正経緯を確認してもらったところで、Claude自身にも初日の仕事について聞いてみました。

Claudeは、ChatGPTが作業する様子は見えていないので、どちらが速いかは判定できないと答えました。そのうえで、情報がそろってから初稿を返すこと、渡したブログやnoteの記事を読むこと、本文に加えて説明文やアイキャッチを作ることは、同じ会話の中で進められたと振り返っています。

一方で、最初の記事の主題を取り違え、「ほぼ無職」の冗談を私の立場の説明として書いてしまいました。公開後のメタディスクリプションの確認でも、古い表示を見て原因を早合点したと認めています。

Claudeの自己評価では、今回の差は文章を書く速さ以上に、私について持っている情報の蓄積にあるそうです。これはClaude自身の見立てで、ChatGPTとの性能比較の結論ではありません。ただ、「ちょこののなら言わないこと」が次の原稿でも出るかどうかは、実際に確かめられます。

今後は、初稿から公開までの往復回数、事実や文体についてChatGPTが指摘した箇所、私が自分で直した箇所を残していきます。数字だけでは分からない「直す手間」も含めて見たいからです。

「新人Claude」は一人前になったのか

初日から1本公開できたのは、私にはかなり速く感じました。一方、これでClaudeがChatGPTと同じように、どんな記事でも書けると分かったわけではありません。

今回は、ChatGPTと積み重ねた相談履歴をもとにしたメモを渡し、公開記事を文体の見本にし、初稿へのChatGPTの指摘をClaudeにも共有しています。Claude自身も、渡されたURLからブログやnoteを読みに行きました。私自身も、原稿を読むたびに不足していた体験や意図を伝え直しました。初めて会った相手と、長く組んでいる相手がまったく同じ条件で書いたわけではありません。

そのため、前の記事で予告した「Claude単独」「ChatGPT単独」「併用」の比較でいえば、今回はClaudeが原稿を書き、ChatGPTが確認に入った「併用」に近い形です。Claude単独の性能を測った結果ではありません。

それでも、「Claudeを使い始めた日」に公開まで進めたこと、どの情報を渡すと原稿が自分のものに近づいたかは、確かに残せました。最初の記事ではClaudeが初稿を書き、ChatGPTが確認しました。そして、この記事では役割を入れ替えています。初稿を書いたのはChatGPT。Claudeには会話履歴と照らして時刻や修正の経緯を確認してもらいました。私が最後に読んで判断するところは、どちらの記事でも同じです。

次の目標として考えている、Claudeと一緒に有料noteとして出せる記事を1本書くことも、まだこれからです。今回の2記事だけで得意不得意を決めず、次の記事ではどの役割を任せると仕事が進むのか、引き続き確かめます。
→課金した当日にClaudeと有料noteを1本書き上げました。
実際の引き継ぎメモと稿ごとの差分を見る(有料)
ChatGPTからどのようなデータを渡してスムーズに引き継いだかは有料部分に記載してあります。

また、引継ぎメモだけでは足りなかった部分、あとから追加で渡したデータなども記録してあります。
Claudeに課金してみようか迷っている方、特にすでにChatGPTや他のLLMに課金している方には是非読んでみていただきたい内容になりました。

「新人Claudeをどうやって一人前にするか」と振り返ってみると、私自身も「何を伝えたいか」をはっきり言葉にする必要がありました。引き継ぎメモも、ChatGPTの指摘も、最後に使い方を決めるのは私です。

AI活用の実践記録を読む

Geminiと記事を書き始めた頃から、ChatGPTとClaudeを仕事に取り入れるまでを、実際の試行錯誤とともに記録しています。