TikTokで収益化すると聞くと、再生回数に応じて報酬が発生する仕組みを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、TikTokで収益を得る方法はそれだけではありません。
動画やLIVEで商品を紹介し、そこから商品が購入されることで成果報酬を得られる「TikTok Shop」という仕組みもあります。
私は2026年の夏からTikTok Shopで商品紹介を始めました。
最初に売れたのは、実際に調理で使っていた仕切りフライパンです。
その後は、以前投稿した動画を短く編集し直したSwitchBotの商品紹介動画からも売上が発生しました。
さらに、動画から得られるものは通常の成果報酬だけではありません。
投稿や注文数を条件とするミッション報酬、無料サンプル、
販売条件を達成すると購入代金が戻ってくる「返金可能なサンプル」など、
TikTok Shopには複数の仕組みがあります。
実際に私は、3,780円で購入したラミネーターを何度も動画やLIVEで使用し、
販売条件を達成したことで、送料を含む支払総額3,984円の返金処理を受けることができました。
もちろん、商品を紹介すれば必ず売れるわけではありません。
投稿を続けても売上が発生しない期間がありますし、
返金可能なサンプルも、指定された条件を達成できなければ自己負担になります。
この記事では、私がTikTok Shopを始めてから初売上を得るまでの経緯、
実際に商品が売れた動画、売れなかった動画との違い、毎日投稿に使っている商品紹介動画の型をまとめます。
「TikTok Shopに興味はあるけれど、何を投稿すればよいか分からない」という人の参考になれば幸いです。
TikTokの収益化は一種類ではない
TikTokには、ひとつの方法だけでなく、複数の収益化手段があります。
代表的なのは、一定の条件を満たした動画のパフォーマンスに応じて報酬が発生する仕組みです。
しかし、TikTok Shopの場合は、動画の再生回数そのものではなく、
紹介した商品が購入されることで成果報酬が発生します。
TikTok Shopクリエイターとして活動していると、主に次のような形で収益や経済的なメリットが発生します。
- 商品紹介動画からの成果報酬
- LIVE配信中に紹介した商品の成果報酬
- 動画投稿数や注文数などを条件とするミッション報酬
- セラーから提供される無料サンプル
- 条件達成後に購入代金が返金されるサンプル
- サンプル購入に使えるポイントやクーポン
このうち、無料サンプルや返金可能なサンプルは、そのまま現金報酬になるわけではありません。
しかし、本来なら自分で購入する必要があった商品を提供してもらえたり、条件達成後に代金が返ってきたりするため、クリエイターにとっては実質的な収益のひとつと考えられます。
私の場合、ラミネーターは返金を受けるまでに何度も動画へ登場しました。
「一日一コール感謝のラミネート」というシリーズを作り、
ラミネート加工が終わるまでの時間にコールや商品説明を入れる形で投稿を続けました。
LIVE配信でも使ったため、返金条件を達成したあとも撮影道具として活用できます。
ひとつの商品から、成果報酬だけでなく、投稿ネタ、LIVEの題材、シリーズ動画、サンプル返金まで生まれたことになります。
これが、TikTok Shopの収益を単純な「売上に対する成果報酬」だけでは測れないと感じた理由です。
TikTok Shopクリエイターとは
TikTok Shopクリエイターは、TikTok Shopで販売されている商品を動画やLIVEで紹介するクリエイターです。
紹介したい商品をショーケースへ追加し、商品紹介動画やLIVEに商品リンクを設定します。
視聴者がそのリンクを経由して対象商品を購入すると、
セラーが設定した条件に基づいて成果報酬が発生します。
動画の再生回数が多いだけでは、商品の成果報酬は発生しません。
一方で、再生回数がそれほど多くなくても、商品を必要としている視聴者に届けば売上につながる可能性があります。
私の動画でも、最も再生された動画から商品が売れたとは限りませんでした。
SwitchBotの商品が売れたのは、以前投稿した8分以上の動画を、約1分19秒に短く編集し直した動画からでした。SwitchBotの温湿度計とハブを使った二重監視や、
設定温度で正しく動作するかを確認する様子を短くまとめたものです。
商品の機能をすべて説明するより、
「何に困っていて、この商品でどう確認できたのか」が伝わったことが購入につながったのではないかと考えています。
なお、2026年8月現在、TikTok Shopが公開しているアフィリエイトクリエイターの主な参加条件には、18歳以上、フォロワー1,000人以上、アカウントが良好な状態であることなどが含まれています。
参加時には本人確認も必要です。
私の場合はフォロワー500人台の時点でTikTok Shopの案内を受けました。
ただし、これは招待や段階的な提供、開始時期による違いだった可能性があります。
現在始める人は、私の事例ではなく、申請時点の公式条件を確認してください。
私がTikTok Shopを始めた経緯
私は以前から、推しアイドルのライブ動画やコール練習動画などをTikTokへ定期的に投稿していたため、フォロワー数が500人を超えていました。
そんな中、2026年6月11日にTikTokアプリ上で、次のようなシステム通知が届きました。
フォロワー数が基準をクリアし、TikTok Shopクリエイター登録の資格を獲得しました
この通知によって、自分もTikTok Shopクリエイターとして商品を紹介し、収益化できることを知りました。
登録後はTikTok Shopのクリエイター向け画面を開けるようになり、紹介できる商品や、それぞれの商品に設定された成果報酬率などを確認できるようになりました。
そこでさまざまな商品を眺めていたときに見つけたのが、複数の料理を同時に調理できる「仕切りフライパン」です。
「これを使っていろいろな料理を同時に作ったら、ビジュアル的にも面白い動画になりそう」
そう考え、すぐにTikTok Shopで仕切りフライパンを注文しました。
商品が届くと、まずは箱を開けるところから撮影し、TikTok Shopクリエイターとして初めての商品紹介動画を投稿しました。
その初投稿が、こちらの動画です。
この動画をきっかけに、仕切りフライパンを使ったさまざまな調理方法を試すようになり、ほかの商品も少しずつ紹介するようになりました。
こうして、私のTikTok Shopクリエイターとしての活動が始まりました。
なお、私が案内を受けた2026年6月11日時点では、フォロワー500人台で登録資格を獲得できました。しかし、2026年8月現在の公式案内では、アフィリエイトクリエイターの参加条件としてフォロワー1,000人以上が挙げられています。
招待条件や提供時期によって違いがある可能性があるため、これから登録する場合は、TikTok Shopの画面に表示される案内と最新の公式条件を確認してください。
初めて仕切りフライパンが売れた日
TikTok Shopクリエイターの登録資格を獲得したのが、2026年6月11日です。
それから17日後の6月28日、仕切りフライパンが初めて売れました。これが、私にとってTikTok Shopでの初売上です。
商品が売れたのは、仕切りフライパンを使って、アスパラ炒め、目玉焼き、ウインナーを同時に調理した動画からでした。
3つの料理がひとつのフライパンで同時に出来上がっていくため、仕切りフライパンの特徴が視覚的に伝わりやすい動画になりました。
この動画は現在も、私のTikTokアカウントのトップに固定している動画のひとつです。
TikTok Shopを始めたばかりの私は、動画から本当に商品が売れるのか、まだ半信半疑でした。
そのため、最初の販売通知を確認したときは、「本当に自分の動画を見て買ってくれた人がいるんだ」と驚きました。
同時に、商品の機能を言葉で詳しく説明するだけでなく、実際に使っている様子を見せることが購入につながるのだと実感しました。
TikTok Shopの月別販売実績
この記事を書くために過去の販売実績を遡ってみると、自分でも気づいていなかった傾向が見えてきました。
2026年6月に初めて売れた仕切りフライパンは、7月に4個、8月にも1個売れています。3か月の合計では6個となり、これまで紹介した商品の中で最も販売数が多い商品でした。
7月には、仕切りフライパン4個に加えて、ラミネーターも3台売れました。
8月の販売実績は、SwitchBot Hub 2が3台、ラミネーター、仕切りフライパン、自転車ライトがそれぞれ1点です。
商品ごとの販売数をまとめると、次のようになります。
| 商品 | 6月 | 7月 | 8月 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 仕切りフライパン | 1 | 4 | 1 | 6 |
| ラミネーター | 0 | 3 | 1 | 4 |
| SwitchBot Hub 2 | 0 | 0 | 3 | 3 |
| 自転車ライト | 0 | 0 | 1 | 1 |
| 合計 | 1 | 7 | 6 | 14 |
こうして集計すると、仕切りフライパンは一度売れただけの商品ではなく、3か月続けて購入されていることが分かります。
動画にしやすく、料理の組み合わせを変えることで繰り返し紹介できる点も、この商品の強みです。
仕切りフライパンを使った動画には、きれいに同時調理できた成功例だけでなく、思ったように仕上がらなかった失敗例もあります。それでも失敗を含めて動画として楽しめるため、ひとつの商品から複数の企画を作れました。
記事を書くために販売履歴を振り返ったことで、仕切りフライパンは今後も積極的に活用すべき定番商品だと、改めて気づくことができました。
月別の販売実績を振り返って分かったこと
仕切りフライパンは継続して売れる定番商品
3か月連続、合計6個。動画のバリエーションも作りやすい。
過去動画を短くしたSwitchBot Hub 2が3台売れた
8分9秒の過去動画を1分19秒に再編集した動画から販売。新しく撮らなくても、過去素材の見せ方を変えることで売れる可能性がある。
安価な商品は注文数ミッションに強い
自転車ライトのように購入しやすい商品は、成果報酬額が小さくても「2件の注文獲得」といったミッションに役立つ。
商品販売・LIVE・ミッションで報酬が発生する仕組み
TikTok Shopクリエイターの主な収益は、紹介した商品が売れたときに発生する成果報酬です。
しかし、それ以外にも、動画投稿やLIVE配信、注文獲得などを条件とした期間限定のミッションが表示されることがあります。
私のアカウントには、2026年8月に複数のミッションが表示されました。
なお、表示されるミッションや条件、報酬額は、アカウントや時期によって異なる可能性があります。ここでは、私のアカウントに実際に表示された例を紹介します。
動画の投稿数と売上の両方が必要なミッション
2026年8月17日から8月31日まで、「8月末の動画目標」というミッションが開催されました。
これは、適格なショッピング動画の投稿数と、動画から発生したGMVの両方を達成することで、最大4,000円の報酬を獲得できるものでした。
| 段階 | 適格動画の投稿数 | 必要な総動画GMV | 報酬 |
|---|---|---|---|
| 1段階目 | 19本 | 20,000円 | 1,000円 |
| 2段階目 | 24本 | 30,000円 | 1,000円 |
| 3段階目 | 28本 | 40,000円 | 2,000円 |
すべて達成すると、合計4,000円です。
私は期間中に22本の適格動画を投稿しました。そのため、動画の本数だけであれば最初の19本を超えています。
しかし、その時点で動画から発生したGMVは767円でした。最初の段階で必要な2万円には届かず、報酬を解除できませんでした。
この経験から、ミッションは単純に動画を大量投稿すれば達成できるものではなく、商品を実際に購入してもらうところまで考える必要があると分かりました。
動画5本と2件の注文で2,000円のミッション
別のミッションでは、次の3つの条件をすべて達成すると2,000円を獲得できるようになっていました。
- ショッピング動画を5本投稿する
- 動画投稿から2件以上の注文を獲得する
- 商品リンクを付けた動画の合計視聴数が250回以上になる
さらに、対象となるショッピング動画には、再生時間が20秒以上という条件も設定されていました。
このミッションは、投稿数と再生数だけを見ると比較的達成しやすそうに見えます。最も難しいのは、期間中に動画経由で2件の注文を獲得する部分です。
そのため、自転車ライトのような安価で購入しやすい商品が売れることにも大きな意味があります。
1件あたりの成果報酬が小さくても、注文数を条件とするミッションの達成につながれば、商品販売の成果報酬とは別に追加報酬を獲得できる可能性があるからです。
対象商品を紹介するヒット商品チャレンジ
「ヒット商品チャレンジ」という、指定された商品を紹介するミッションもありました。
2026年8月29日から8月31日まで開催された回では、次の3つが条件になっていました。
- 対象商品のショッピング動画を1本投稿する
- 商品リンク付き動画の合計視聴数が50回以上になる
- 動画から1件以上の注文を獲得する
すべて達成した場合の報酬は500円です。
対象商品には期間限定の割引が適用され、動画内で割引を紹介する場合は、「数量限定」「早い者勝ち」であることを明確に伝えるよう案内されていました。
同じ「ヒット商品チャレンジ」という名称でも、以前には報酬800円のものが表示されたことがあります。名称が同じでも、開催時期によって報酬や対象商品が変わることがあるようです。
4回のLIVE配信で合計4,000円
私が実際に達成できた中で、特に報酬が大きかったのがLIVE配信のミッションです。
このミッションは、次のように段階的に報酬が積み上がる仕組みでした。
- 1回目の対象LIVE配信で1,000円
- 2回目の対象LIVE配信で1,000円
- さらに2回の対象LIVE配信で2,000円
合計4回の配信で、最大4,000円です。
それぞれの配信では、30分以上LIVEを続ける必要がありました。
私は一度、30分配信したつもりが、記録上は29分で終了してしまい、条件を達成できなかったことがあります。その後は35分のタイマーを設定し、実際に36分配信することで確実に条件を満たしました。
最終的には、豆の保存、仕切りフライパン、ラミネーターなどを題材に4枠を配信し、合計約2時間で4,000円のミッション報酬を獲得できました。
商品が必ず売れるとは限らない中で、一定時間のLIVE配信そのものが報酬条件になっていたため、比較的取り組みやすいミッションでした。
ミッションによって紹介する商品の役割が変わる
複数のミッションへ参加して分かったのは、すべての商品に同じ役割を求める必要はないということです。
安価な商品は購入のハードルが低く、注文数を条件とするミッションと相性があります。
一方、SwitchBot Hub 2のような比較的価格の高い商品は、少ない販売数でもGMVを伸ばせます。
仕切りフライパンやラミネーターのように、繰り返し動画やLIVEで使える商品は、投稿数や配信回数を増やすための題材になります。
- 安価な商品で注文数を狙う
- 高価格帯の商品でGMVを積み上げる
- 繰り返し使える商品で動画とLIVEを作る
このように、ミッションの条件に応じて商品を使い分けることが、TikTok Shopを継続するうえで重要だと感じています。
「冒頭3秒」だけ意識しても動画が伸びなかった
TikTok動画では、最初の3秒で視聴者の興味を引くことが重要だといわれています。
そこで私は、動画の冒頭から「TikTokでバズるコツ」を紹介する動画を投稿してみました。
実際に投稿した動画がこちらです。
バズるためのポイントを冒頭から提示したのだから、動画も多くの人に見てもらえるのではないか。
そんな期待もありましたが、この動画自体が大きく伸びることはありませんでした。
「バズる方法を紹介しているのに、その動画はバズっていない」
結果だけを見ると、紹介した方法に説得力がないようにも見えます。しかし、私はこの結果から、冒頭3秒の作り方以前に、動画の内容と自分の視聴者層が合っていなかったのではないかと考えました。
私のTikTokアカウントには、推しアイドルのライブ動画、コール練習動画、調理動画、商品を実際に使っている動画などを目的に訪れる人が多くいます。
その人たちの多くは、TikTokでバズる方法を探しているTikTokerやインフルエンサーではありません。
ひとつのライブ映像を楽しみたい。
知らないコールを覚えたい。
仕切りフライパンで複数の料理が出来上がる様子を見たい。
ラミネーターから何が出てくるのかを見届けたい。
そのように、ひとつのコンテンツを楽しむために動画を見ている人が中心です。
その視聴者に対して、突然クリエイター向けの「バズるコツ」を紹介しても、普段見ている内容との接点が少なかったのだと思います。
冒頭で強い言葉を使えば、どのような内容でも見てもらえるわけではありません。
その先にある内容が、動画を見た人にとって興味のあるものでなければ、冒頭だけを工夫しても視聴にはつながりにくいのです。
大切なのは、自分の視聴者に合った冒頭を作ること
この経験から、冒頭3秒で大切なのは、単に強い言葉を使うことではなく、自分の視聴者が続きを見たくなる入口を作ることだと考えるようになりました。
例えば、私のアカウントで「絶対にバズる動画の作り方」と始めても、普段の視聴者との接点はあまりありません。
一方で、次のような冒頭であれば、その後に何が起きるのかを想像してもらえます。
- 今日は、この3品をひとつのフライパンで同時に作ります
- 一日一コール、感謝のラミネート。本日はこの口上です
- ハムスターの温度管理を二重にして、本当に同じ温度になるか試します
- フードデリバリーの配達に使うグッズを検証します
どれも、大げさに結果を断言しているわけではありません。
「完成するのか」「何が出てくるのか」「実際に試したらどうなるのか」という、その動画を最後まで見る理由を示しています。
仕切りフライパンの商品紹介動画が継続的に売上につながっているのも、フライパンの性能を言葉だけで説明するのではなく、異なる料理が同時に出来上がる過程そのものをコンテンツにできているからだと考えています。
TikTok Shopの商品紹介動画では、冒頭3秒だけを切り離して考えるのではなく、次の3つをつなげることが重要です。
- 普段どのような人が自分の動画を見ているか
- その人が気になる場面を冒頭で見せられているか
- 商品を使う過程そのものがコンテンツになっているか
冒頭は視聴者を無理に引き止めるためのものではなく、その動画を見たい人へ「この先にあなたが見たいものがあります」と伝える入口です。
私にとって「冒頭3秒を意識しても伸びなかった動画」は失敗作ではありません。
自分の視聴者に合った内容と、広く知られている動画制作のノウハウを区別して考えるきっかけになった一本です。
商品紹介以外でも、視聴者に合った物語が必要になる
この考え方は、TikTok Shopの商品紹介動画だけに当てはまるものではありません。
例えば、アイドルがTikTokへダンス動画を投稿する場合、すでに同じような動画を毎日投稿しているアイドルは数多くいます。
知らないアイドルが突然踊っている動画がオススメに表示されても、初めて見た人には、その動画で手を止める理由がまだありません。
しかし、冒頭に、
「〇〇を達成するまで毎日投稿するアイドル」
という目標や物語が加わると、「この子は何に挑戦しているのだろう」と興味を持つきっかけが生まれます。
さらに動画の最後に「目標まであと〇人」などの進捗を入れれば、最後まで見る理由になります。
次に同じアイドルがオススメへ表示されたときにも、
「あの挑戦を続けている子だ」
「今は目標までどのくらい進んだのだろう」
と、再び手を止めてもらえる可能性があります。
大切なのは、単に冒頭へ強い言葉を置くことではありません。
初めて見る人にも、その動画を見る理由と、次の動画でもう一度会いたくなる物語を伝えることです。
アイドルのTikTokにこの考え方を活用する方法については、別の記事で詳しく解説します。
【執筆予告:アイドルのTikTokを伸ばすには?毎日投稿を物語に変える冒頭3秒の作り方】
改めて記事執筆後にここでリンクをつなげたいと思います。乞うご期待。
毎日投稿に使える商品紹介動画の型
TikTok Shopのミッションには、一定期間内に複数の商品紹介動画を投稿することが条件になっているものがあります。
しかし、毎回異なる商品を用意し、開封から使用まで撮影していては、動画の本数を増やすのが難しくなります。
そこで私が考えたのが、商品を使うときに発生する「待ち時間」へ、別のコンテンツを組み込む方法です。
商品の待ち時間をコンテンツに変える
代表的なのが、「一日一コール感謝のラミネート」です。
ラミネーターへ用紙をセットし、正常に動き始めたことを確認してから、ラミネート加工が終わるまでの時間にアイドル現場のコールを実演します。
動画の基本的な流れは次のとおりです。
- ラミネーターへ用紙をセットする
- 正常に動き始めたことを確認する
- ラミネート中にコールを実演する
- コールや口上について簡単に説明する
- 完成したラミネートを見せる
- 最後にもう一度コールする
ラミネート加工を待っている時間にコールという別のコンテンツを入れることで、商品の使用風景と、動画を見る理由を同時に作っています。
電動コーヒーミルを使用する「一日一粒感謝の豆挽き」も、同じ考え方です。
コーヒー豆を挽いている間に、豆の焙煎度、適したお湯の温度、組み合わせたいお菓子などの豆知識を紹介できます。
どちらも、本来なら待つだけだった時間を、別の情報や企画を届ける時間に変えています。
投稿本数を増やすミッションと相性がよい
この形式の強みは、同じ商品を使いながら、紹介する内容だけを変更して動画を増やせることです。
ラミネーターであれば、ラミネートする画像や実演するコールを変えられます。コーヒーミルであれば、豆の種類、挽き目、抽出方法などを変えられます。
毎回ゼロから企画を考える必要がなく、シリーズの基本構成も共通化できます。
28本の適格動画を投稿するミッションのように、短期間で多くの商品紹介動画が必要な場合、この形式は非常に合理的です。
投稿本数を増やせても、直接販売にはつながりにくい
一方で、この形式には弱点もあります。
「一日一コール感謝のラミネート」を見る人の主な目的は、コールを聞いたり覚えたりすることです。ラミネーターは企画に欠かせない存在ですが、視聴者にとってはコールを見せるための舞台装置になりやすい部分があります。
そのため、動画の投稿本数や再生数を増やせても、「このラミネーターを自分も購入したい」という気持ちに直接つながるとは限りません。
電動コーヒーミルも、豆知識の内容に興味が集まりすぎると、使用している商品の特徴が視聴者に残らない可能性があります。
TikTok Shopの商品紹介動画では、次の2つを分けて考える必要があります。
- 動画そのものを見る理由
- 紹介している商品を購入する理由
投稿本数を増やす企画では前者を作りやすい一方、商品の売上につなげるには後者も動画内で伝えなければなりません。
日向葵ちゃん写真館なら両立できる可能性がある
この弱点を補える企画として考えているのが、飼っているキンクマハムスター「日向葵ちゃん」の写真をラミネートする「日向葵ちゃん写真館」です。
コール動画の場合、完成したラミネートはコールを実演するための補助的な存在です。
一方、日向葵ちゃん写真館では、ラミネーターから出てくる写真そのものが完成品になります。
かわいい写真が少しずつ機械から出てきて、最後に汚れや水濡れから守れる状態で保存される。その過程を見せることで、ラミネーターを使用する意味も視覚的に伝えられます。
視聴者に、
「うちのペットの写真も、こうやって保存したい」
「好きなアイドルや家族の写真をラミネートしたい」
と思ってもらえれば、動画を見る理由と商品を購入する理由を両立できる可能性があります。
単にラミネーターの機能を説明するより、完成後の使い道を見せたほうが、自分が購入したあとの姿を想像してもらいやすくなります。
投稿数を作る動画と、販売を狙う動画を使い分ける
すべての商品紹介動画で、投稿数と再生数と売上を同時に狙う必要はありません。
シリーズ形式の動画は、投稿本数やLIVE配信の題材を確保するために使えます。
一方、注文獲得が条件になっているミッションでは、仕切りフライパンの同時調理やSwitchBotの温度管理のように、商品の機能と購入後のメリットが直接伝わる動画を優先したほうがよいでしょう。
私は28本投稿のミッションに挑戦したことで、動画の本数を作る方法は見えてきました。しかし、動画から発生するGMVが追いつかず、報酬条件は達成できませんでした。
だからこそ、今後は次のように目的を分けて投稿していこうと考えています。
- 投稿本数型のミッションでは、繰り返せるシリーズを活用する
- 注文数型のミッションでは、購入しやすい商品を紹介する
- GMV型のミッションでは、高価格帯の商品を丁寧に実演する
- LIVEミッションでは、配信しながら後日使う動画素材も撮影する
投稿本数を増やすこと自体を目的にせず、その動画に何を担当させるのかを決めることが、TikTok Shopを無理なく続けるためのポイントです。
CapCutテンプレートとして公開する
繰り返し使える商品紹介動画の構成ができたら、その編集形式をCapCutのテンプレートとして公開する方法もあります。
私はTikTokの商品紹介動画を作るだけでなく、CapCutのテンプレートクリエイターとしても活動しています。
CapCutのテンプレートクリエイターは、自分で作った動画の編集構成を、ほかの利用者が写真や動画を差し替えて使えるテンプレートとして公開する活動です。
テンプレートクリエイターの始め方や、実際に作成したテンプレートについては、別の記事で詳しく紹介します。
【CapCutテンプレートクリエイターとは?応募・活動内容・収益化を実体験で解説】
商品紹介動画の型をテンプレートにする
毎日投稿に使っている動画の形式は、CapCutテンプレートとの相性がよいものがあります。
例えば、次のような構成です。
- 複数の映像を同時に並べる比較動画
- 商品を使う前と使用後を見せる動画
- 開封、使用、完成の順番で見せる動画
- 「目標達成まであと○日」と表示する動画
- ラミネーターから写真が少しずつ出てくる動画
今回私は、電動コーヒーミルで豆を細挽き、中挽き、粗挽きにする3つの映像を、オーバーレイで同時に並べました。
それぞれの挽き目で、豆を挽き終わるまでにどのくらいの時間がかかるのかを比較できる動画です。
同じ商品を使った映像でも、3つを並べることで違いが分かりやすくなり、電動コーヒーミルの商品紹介としても成立します。
このような比較画面の構成をテンプレートにすれば、映像とテキストを差し替えるだけで、別の商品や別の検証にも応用できます。
自分で作ったテンプレートを自分の動画にも使う
CapCutテンプレートは、ほかの人に使ってもらうためだけのものではありません。
自分で作ったテンプレートを、自分の商品紹介動画へ繰り返し使用することもできます。
例えば、ラミネートする写真、調理する食材、コーヒー豆の種類などを変更すれば、基本的な編集構成を維持したまま、新しい動画を作れます。
毎回テキストの位置、映像の大きさ、切り替えのタイミングを最初から設定する必要がなくなるため、商品紹介動画を投稿するまでの時間も短縮できます。
ただし、まったく同じ映像を複製するのではなく、使用する素材、検証内容、説明、完成結果などを変更し、それぞれの動画に見る価値を持たせることが大切です。
TikTok ShopとCapCutの活動を同時に進められる
自作したCapCutテンプレートをTikTokの商品紹介動画へ活用すると、一つの制作から複数の成果を狙えるようになります。
- TikTok Shopの商品紹介動画を増やせる
- 動画の視聴数や注文獲得を狙える
- TikTok Shopの動画投稿ミッションを進められる
- CapCutへ公開するテンプレートを増やせる
- CapCut側のバディミッションや成長目標を進められる
- テンプレートがほかの利用者に使われる可能性が生まれる
通常であれば、TikTokの商品紹介とCapCutのテンプレート制作は別々の活動です。
しかし、最初から再利用できる構成で商品紹介動画を作れば、TikTokへ投稿する動画が、CapCutで公開するテンプレートの素材にもなります。
反対に、CapCut側のミッションを進めるために作ったテンプレートを、自分の商品紹介動画へ使用することもできます。
自作テンプレートを繰り返し活用することで、TikTokでは新しい動画の視聴数や商品販売を狙いながら、CapCutではテンプレートクリエイターとしての活動実績を積み上げられます。
これは不自然に動画を量産する方法ではなく、一度考えた編集構成を、自分の複数の活動で有効活用する方法です。
テンプレートは動画を作り続けるための資産になる
TikTok Shopでは、短期間に複数の動画投稿を求められることがあります。
そのたびに新しい編集方法を考えていると、撮影よりも編集作業の負担が大きくなってしまいます。
一度作った動画の型をテンプレートとして残しておけば、次回からは素材を差し替えるだけで基本的な編集を進められます。
商品を紹介するために作った一本の動画を、一度投稿して終わりにしない。
TikTokの商品紹介動画、CapCutテンプレート、ブログに掲載する実演動画として複数回活用する。
このように、一つの制作物を複数の媒体へ展開することが、毎日投稿を無理なく継続するための方法のひとつです。
これからTikTok Shopを始める人へ
TikTok Shopで紹介する商品を選ぶとき、成果報酬率の高さや、
すでに多く売れているかどうかは気になるポイントです。
しかし、私が実際に商品紹介を続けてきて大切だと感じたのは、
自分自身がその商品の魅力をほかの人へ伝えられるかどうかです。
報酬率が高くても、自分が欲しいと思えない商品や、
使い道を想像できない商品を継続して紹介するのは難しくなります。
一方で、自分が実際に使いたい商品であれば、開封動画だけで終わりません。
使い方、便利だった場面、失敗した使い方、別の活用方法など、実体験を重ねながら複数の動画を作れます。
自分が魅力を語れる商品を選ぶ
私が最初に選んだ仕切りフライパンは、「複数の料理を同時に作ったら面白そう」という、
自分自身の興味から購入した商品でした。
実際に使ってみると、きれいに同時調理できた動画だけでなく、
思ったように仕上がらなかった失敗もコンテンツになりました。
2026年6月に初めて売れてから、7月、8月にも継続して売れています。
ラミネーターも同様です。
コールをラミネートするシリーズ、LIVE配信、日向葵ちゃんの写真を保存する企画など、
購入した時点では想定していなかった使い方まで広がりました。
商品の仕様を読み上げるだけではなく、
「この商品を使って何をしてみたいか」
「購入したあとも動画へ登場させられるか」
まで想像することが、商品選びのひとつの基準になります。
信用できるセラーを見つける
商品だけでなく、販売しているセラーを確認することも重要です。
TikTok Shopには、商品画像と説明が一致していないもの、数量を変更しても価格が変わらないもの、在庫数が機械的に表示されているように見えるものなど、購入を迷う商品もありました。
私自身、少しでも不自然に感じた商品は、すぐに注文せず別の商品を探すようにしています。
反対に、在庫について問い合わせたときに、すぐに仕入れられると回答してくれたり、
商品を販売したいという意思に対して丁寧に対応してくれたりするセラーもいます。
やきそば弁当の購入を検討していた際には、継続的に販促を行うため、
残り僅かになっていた在庫について問い合わせたところ、
すぐに補充が出来る旨の返答と共に、セラーからサンプル提供の提案を受けました。
私はすでに返金可能なサンプルとして購入していたため、
実際に販売して返金条件を達成できるように紹介していくと伝えました。
そのようなやり取りができると、単に商品リンクを掲載するだけではなく、
そのセラーの商品を継続して紹介したいという気持ちも生まれます。
自分自身が商品だけでなく、販売しているセラーのファンになれるかどうかも、
長く扱う商品を選ぶうえで大切なポイントです。
価格帯によって商品の役割を分ける
TikTok Shopでは、すべての商品に同じ役割を持たせる必要はありません。
安価な商品は視聴者が購入しやすく、注文数を条件とするミッションと相性があります。
仕切りフライパンやラミネーターのように繰り返し使用できる商品は、毎日の投稿やLIVE配信の題材になります。
SwitchBot Hub 2のように価格が比較的高い商品は、
実際の使用環境や設定方法を丁寧に見せる必要がありますが、
販売できれば成果報酬やGMVを大きく伸ばせます。
私の場合は、次のように役割が分かれてきました。
- 安価な自転車ライトは、購入しやすく注文数を作りやすい商品
- 仕切りフライパンは、調理方法を変えながら継続して紹介できる商品
- ラミネーターは、動画シリーズとLIVE配信を作れる商品
- SwitchBot Hub 2は、実用性を詳しく伝えることで高い成果報酬を狙える商品
価格帯や使い方の異なる商品をいくつか持っておくと、
開催されているミッションに合わせて紹介する商品を選びやすくなります。
ただし、最初から多くの商品を購入する必要はありません。
まずは自分が本当に使いたい商品をひとつ選び、
どのような動画なら視聴者に魅力が伝わるのかを試してみるのがおすすめです。
売ることだけを目的にしない
TikTok Shopの商品紹介動画を投稿しても、必ず商品が売れるわけではありません。
私も動画を投稿したのに注文につながらなかったことや、
投稿本数を達成してもGMVが足りず、ミッション報酬を受け取れなかったことがあります。
全て達成したのに惜しくもリワードの上限に達してしまい、ミッション報酬を受け取れなかったこともあります。
それでも、動画を作る中で新しい企画が生まれたり、
過去動画を編集し直すきっかけになったり、LIVE配信やブログ記事へ展開できたりしました。
商品を売ることだけを目的にすると、注文が発生しなかった動画は失敗に見えてしまいます。
しかし、その動画が新しい視聴者に届いたり、別の企画の素材になったり、商品の使い方を伝える記録になったりすることもあります。
私がTikTok Shopを始めたのは2026年6月です。
まだ大きな売上を作れているわけではありませんが、
仕切りフライパンの初売上、SwitchBot Hub 2の販売、LIVEミッションの達成、
ラミネーターの返金など、成果報酬以外も含めたさまざまな経験ができました。
これからTikTok Shopを始めるなら、報酬率だけで商品を選ぶのではなく、
「自分はこの商品の何を面白いと思ったのか」
「誰に、どのような使い方を伝えたいのか」
「この商品やセラーを継続して紹介したいと思えるか」
を考えてみてください。
自分自身が商品の最初のファンになることが、無理なく商品紹介を続け、視聴者へ本当の魅力を届けるための第一歩だと思います。
TikTok Shopクリエイターの収益化に関するよくある質問
TikTok Shopクリエイターは本当に収益化できますか?
商品紹介動画やLIVE配信を経由して商品が購入されると、設定された成果報酬を受け取れます。また、投稿数、注文数、GMV、LIVE配信時間などを条件としたミッションが開催されることもあります。
私自身も2026年6月に始めてから、仕切りフライパンの初売上、SwitchBot Hub 2の販売、LIVEミッションの達成などを経験しました。
ただし、動画を投稿すれば必ず売れるわけではなく、安定した収益が保証される仕組みではありません。
商品紹介動画をたくさん投稿すれば売れますか?
投稿本数を増やすだけでは、必ずしも売上にはつながりません。
私は28本投稿のミッションに挑戦しましたが、動画本数を増やせてもGMVが追いつかず、報酬条件を達成できませんでした。
投稿数を作る動画、注文獲得を狙う動画、高価格帯の商品を丁寧に紹介する動画など、動画ごとの役割を分けることが重要です。
TikTok Shopで紹介する商品はどう選べばいいですか?
自分自身が使いたいと思える商品や、実際に使った経験から魅力を語れる商品がおすすめです。
成果報酬率だけでなく、動画を複数作れるか、紹介したい使い方があるか、販売しているセラーを信用できるかも確認します。
購入しやすい低価格の商品、繰り返し動画にできる商品、GMVを作りやすい高価格の商品など、価格帯ごとに役割を分ける方法もあります。
無料サンプルだけでTikTok Shopを始められますか?
商品やセラーによっては、無料サンプルや、販売条件を達成すると購入代金が返金されるサンプルを利用できます。
ただし、希望する商品が必ず提供されるとは限らず、申請が承認されない場合や、期限内に条件を達成できない場合もあります。
まずは無料かどうかだけで選ばず、自分が実際に使いたい商品から始めるのがおすすめです。
同じ商品を何度も紹介してもいいですか?
同じ商品でも、使用する食材、使い方、比較内容、失敗例、完成結果などを変えれば、複数の商品紹介動画を作れます。
私が紹介している仕切りフライパンも、調理する料理や組み合わせを変えることで継続的に動画を投稿し、複数月にわたって売上につながりました。
同じ映像をそのまま複製するのではなく、それぞれの動画に新しい見る理由を作ることが大切です。
自作したCapCutテンプレートを商品紹介動画に使えますか?
自分で作ったCapCutテンプレートを、自分の商品紹介動画へ繰り返し使用できます。
映像、商品、説明、完成結果などを差し替えれば、編集時間を短縮しながら新しい動画として投稿できます。
商品紹介動画をTikTok Shopの投稿だけで終わらせず、CapCutテンプレートやブログに掲載する実演動画として展開することで、一度の制作を複数の活動に活用できます。





