ChatGPTを使っているけれど、Claudeも契約する意味はあるのか。AIエージェントを試すなら、今までのAIとどう仕事を分ければいいのか。
私も、使うAIが増えるたびに考えてきました。
私は「彼方クリエイション」の屋号で、ブログや動画の制作、教育資料の作成などに取り組んでいる個人事業主です。ChatGPT PlusとClaude Proを契約し、無料プランのManusやMuseも実際の仕事で使っています。
今の私が選ぶ基準は、仕事のどこで手が止まっているかです。文章を一緒に考えたいのか、画像や資料を作りたいのか。それとも、毎朝の調査や公開後の点検に手が回っていないのか。任せたい工程が決まると、追加する理由も、今のAIを使い続ける理由も見えてきました。
同じ仕事を複数のAIに頼むこともあります。返ってきた内容や、その後の修正の進み方を見て、自分の仕事で頼みやすいAIに主担当を任せています。分担を考えるときには、利用できる量や残りのクレジットも大きく影響しています。
この記事では、私が実際に試した分担と、AIを追加するときの判断基準をまとめます。詳しい制作記録は「ちょこのの実験室」、実際の指示文や運用の実録はnoteにも残しています。
AIを使い分けるなら、まず任せたい仕事から選ぶ
今までに頼んできたことを整理すると、次のようになります。「この仕事はこのAIにしかできない」という意味ではありません。同じ用途でも複数のAIを使い、返答や修正への対応を見ながら、その時点の主担当を決めてきた記録です。
| やりたい仕事・困っていること | 私が試した分担 | 自分で確かめるところ |
|---|---|---|
| ブログ記事を仕上げたい | 主にChatGPT・Claudeと執筆し、必要に応じてもう一方に確認。Manusにも執筆を手伝ってもらった経験あり | 体験の内容、出典、数字、最後の表現 |
| ゲームを作りたい | タイピングRPGはChatGPTと制作。日向葵ちゃんの3作品はChatGPTに絵、Claudeにプログラムを依頼 | 遊びやすさ、画像の統一感、ブログで動くか |
| 講義資料を作りたい | Claudeにスライドを依頼し、ChatGPTにも関連ファイルの確認を依頼 | 教材の根拠、用語、時間配分、講義で使えるか |
| 毎朝の情報収集を続けたい | ChatGPT・Claude・Manusに話題探しと下書き準備を依頼。Museには点検や募集探しなど別のルーチンを追加 | 元の情報、話題の重複、記事にできる量、各サービスの利用枠 |
| 公開済みの記事を点検したい | ChatGPTへのSEO改善相談から始め、Museに紹介文・リンク・価格・購入導線などの点検も依頼。修正はChatGPTとも相談 | 指摘が実際のページや数字と合うか、既存の仕組みを把握しているか、未確認の項目 |
| 自分に合う仕事の募集を探したい | Museに条件を渡して候補を探してもらい、ChatGPTと応募文を整理 | 募集条件、応募文の事実、送信するかどうか |
たとえば、記事の下書きが十分にあるなら、次のAIにも下書きを増やしてもらう必要はありません。
私がMuseを使い始めたときは、まさにその状態でした。そこで任せたのは、公開ページの案内チェックと、仕事の募集探しです。記事を作ったあとに必要な仕事と、次の仕事を見つけるための作業に回ってもらいました。
得意そうなAIに主担当を決め、継続して頼んでいる
記事の執筆、情報収集、点検、ゲーム作りなど、頼んでいる仕事には重なりがあります。
私が分担を続けている理由は、実際にお願いしたときの返答が、自分の求める形に近かったことです。こちらの意図を伝えやすい、修正を頼むと進めやすい、以前の成果物を土台に続けられる。そう感じた仕事を、そのAIへ継続して頼むようになりました。
たとえば、日向葵ちゃんの絵はHIVANT用に作ったイラストの実績があったChatGPTへ、ゲームのプログラムはClaudeへ頼みました。一方で、タイピングRPGはChatGPTと作っています。私の分担から「ChatGPTは絵だけ、Claudeはプログラムだけ」と能力を分けることはできません。
担当を決めておくと、毎回ゼロから説明する手間を減らせます。ただし、利用上限や残量、別のAIに任せてみた結果に応じて、主担当やサポート役は入れ替えています。
ChatGPTとClaudeを併用する意味はある?追加する前に考えたこと
私は、ChatGPT Plusを使っている状態から、2026年9月27日にClaude Proにも課金しました。
きっかけには、新しいAIを自分でも使ってみたいという気持ちがありました。ただ、使い始めてから分かったのは、2つを持っているだけでは分担は決まらないということです。
追加を考えるなら、まず次の3つを整理すると判断しやすいと思います。
1.今のAIで、何が足りないと感じているか
作りたい成果物がうまく形にならないのか。利用上限で止まるのか。出てきたものを別の視点でも確認したいのか。
私の場合は、記事制作に加えて、講義用スライドやブラウザゲームなど、作りたいものが増えていきました。実際に同じ仕事や別の仕事を頼んでみて、任せやすい場面を少しずつ見つけています。
2.追加したAIに任せる仕事が、具体的にあるか
「よさそうだから契約する」という入り方も、私自身がしています。そのうえで継続を考えるなら、実際に何を任せたかを振り返る必要がありました。
記事の公開準備、スライド、イラスト、ゲームのプログラム。自分の仕事の中に繰り返し頼める作業があるかを見ると、使わないまま契約だけ続けることを避けやすくなります。
3.料金・利用枠と、確認や手直しの時間も見ているか
出力が早くても、意図を伝え直したり、事実を確認したりする時間はかかります。私は、AIから返答が来た時点ではなく、公開や納品に使える状態まで進んだかで振り返るようにしています。
同じように、よい提案を返してくれても、残りのクレジットを気にして追加のやり取りを控えることがあります。私にとっては、結果の質に加え、その結果を一緒に仕上げるところまで頼み続けられるかも、選ぶ基準になっています。
今のAIだけで仕事が進んでいるなら、まず使い続ける判断もできます。私の契約の経緯は、次の記事にまとめています。
ChatGPT PlusユーザーがClaude Proにも課金した理由(ちょこのの実験室・無料)
ブログ記事は、ChatGPTとClaudeにどう仕事を分ける?
私は、どちらかに本文を頼み、必要なところをもう一方に見てもらう使い方をしています。いつも同じAIを執筆担当にしているわけではありません。
たとえば、Claudeが教育資料のスライドを作っている間に、ChatGPTへ記事に入れる表の画像化とALTを頼みました。スライドができたらChatGPTにも渡し、自分でも読み進めました。
このとき助かったのは、関連資料の時間表記についての指摘です。「説明を含めて記入3分」と「説明1分+記入2分」は合計では同じでも、スライドやワークシートで示し方が違うと、講師が迷うかもしれません。合計が合っているかに加え、使う人にどう伝わるかも確認できました。
私が並行して進めるときは、次の順番です。
- スライド作りなど、時間がかかる作業を一方に頼む
- 待っている間に、もう一方へ独立した作業を頼む
- 成果物ができたら、目的や関連ファイルと一緒に確認を頼む
- 自分でも読み、指摘された箇所を元の資料と照合する
- 修正を反映し、公開・納品できる状態か確かめる
別のAIも同じ誤りを見逃すことはあります。両方が問題ないと言ったことだけを理由に正しいと判断せず、根拠や数字は自分でも確認しています。
AIに「頼んだら終わり」にしない|仕事を分けた2日間と2つの原則(note・有料)
別のAIへ記事を引き継ぐとき、何を渡す?
AIを追加すると、これまで相談してきた相手には伝わることが、新しい相手には伝わらない場面が出てきます。
私がClaudeを使い始めた日も、ChatGPTと作った仕事用メモを渡し、文体の見本になる記事のURLを送りました。それでも初稿を読んでから、記事の役割や自分の経歴を追加し、表現を直しています。
引き継ぎには、自分のプロフィールだけでなく、進行中の仕事の状態が必要でした。
| 渡すもの | 具体的に書くこと |
|---|---|
| 目的と読者 | 誰に、何を分かってもらう記事か |
| 元の材料 | 自分の体験、数字、参照URL、使用するファイル |
| 決めたこと | タイトルの方向、採用した案、公開先 |
| まだ決まっていないこと | 確認が必要な数字、比較できていない点、保留した案 |
| 次にしてほしいこと | 全文執筆なのか、確認だけなのか、特定の章の修正なのか |
この表は、別のAIへ仕事を渡すときの整理用にも使えます。必要な材料や条件を補ってから送ると、次の作業を始めやすくなります。
私の初日の記録では、課金から最初の記事の公開まで2時間24分でした。これは生成時間だけでなく、情報を渡し、読み直し、公開準備をした時間も含む経過時間です。
ChatGPTからClaudeへ仕事を引き継いで、記事を公開するまで(ちょこのの実験室・無料)
毎朝の情報収集と、公開後の点検をどう分ける?
会話しながら成果物を作る仕事に加えて、条件を渡して調査や照合を続けてもらう仕事も試しています。
情報収集と下書きの準備は、ChatGPT・Claude・Manusにも頼んでいます。Museを加えるときは、その仕事をさらに増やすより、別のルーチンを任せることにしました。
ChatGPT・Claude・Manusから候補を受け取り、自分で選ぶ
毎朝、ChatGPT・Claude・Manusから情報や下書きの候補が届きます。同じ話題が重なる日もあれば、別々の切り口が届く日もあります。私は、その中から今書くものを選び、自分の体験を足したり、候補を組み合わせたりしています。
それぞれのAIに頼めるからこそ、受け取る本数より、自分が読んで仕上げられる量が問題になりました。毎日候補が届くこと自体は助かっていますが、全部をその日に記事にする必要はないと考えています。
公開ページの点検は、ChatGPTへのSEO改善相談から始まった
公開済みの記事の見直しは、もともとChatGPTへSEO周りの改善提案を頼んだことから始まりました。タイトルや冒頭をどう直すかを相談し、自分でも記事を修正してきました。
その後、Museには日々の点検を担当してもらうようになりました。すでにChatGPTと進めている見直しに、定期的に別の視点から候補を出してもらう流れが加わった形です。
Museには、教育資料の案内ページを入口に、紹介内容・リンク先・価格に食い違いがないかを、1日1教材ずつ調べてもらいました。
初回は、教材側に追加したスライドが、案内ページでは紹介されていないことが見つかりました。記事を増やしていると、こうした公開後の整合性までは目が届きにくくなります。
点検では、開けなかったページを「確認できなかった」と報告してもらっています。確認できた範囲が分かれば、自分が次に見る場所も絞れます。
仕事探しは、自分の条件を渡し、応募は自分で判断する
Museには、得意なジャンル、提示できる実績、重視する条件を伝え、クラウドワークスの募集探しも頼みました。
届いた候補のうち、自分に合いそうな募集をChatGPTにも共有し、募集側の質問に沿った応募文を作りました。内容を確かめ、送信したのは自分です。
AIが見つけたことは、募集主の信頼性や条件の確認が済んだことを意味しません。未確認の条件を残したまま契約しないよう、報告の中でも区別してもらっています。
Museで仕事探しを始めた初日と、2つのルーチンの指示文(note・有料)
ブログの導線整理では、既存の仕組みも見せる
Museには、関連する記事を整理し、共通ナビを提案してもらう仕事も頼みました。
役立ったのは、リンクの間違いを発見できたことです。一方で、すでにあるナビのリンク一覧を読み取れないまま、置き換えを勧められたこともありました。
その案はChatGPTとも確認し、そのままの置き換えは見送りました。既存の共通パーツを見せたうえで、現在開いているページを示す改良へ進めています。
提案が届いたら、今あるもののどこを確認したのか、何を変える案なのかを見る。この確認も、私の仕事として残っています。
Museに任せた4つの仕事と、そのまま採用しなかった提案(note)
Manusの無料枠とMuseの追加トークンで、頼み方が変わった
同じ仕事を頼めても、どのくらい続けて頼めるかで、私の使い方は変わりました。
Manusは執筆も手伝ってくれたが、今は無料クレジットを節約している
Manusには、候補や下書きを出してもらうだけでなく、その続きを相談し、記事を仕上げるところまで手伝ってもらったことがあります。やり取りに使えるクレジットが残っていたときは、執筆のサポートもそつなくこなしてくれた印象です。
ただ、毎日使っているうちにデイリークレジットが満タンまで回復しなくなり、使用履歴と公式ヘルプを照合することになりました。2026年10月26日時点では、残りのクレジットも少なくなっています。
今も提案は受け取っていますが、その提案に積極的に応答し、記事を書き上げるためのやり取りには、ほぼ使えていません。クレジットを気にして節約しようと思うからです。
私のように、毎朝の調査に加えて、その後の相談や執筆も続けて任せたい使い方では、Manusを無料枠だけで長く回すのは不向きだと感じています。能力への不満より、利用できる量が担当を決める理由になりました。
Manusの無料クレジットが回復しなくなった日の記録(ちょこのの実験室・無料)
Museは、無料で頼む仕事を増やして試せる相手になった
Museでは、紹介による追加付与で、私のアカウントに50億トークンの残量が表示されるようになりました。この追加分が実際の仕事でどのように消費されるのかも、使いながら確かめたいと考えています。
そこで、まず無料プランの利用枠をしっかり使うつもりで、仕事探しや教材案内の点検に加え、共通ナビの整理や購入導線の点検など、役立つルーチンを増やしています。新しい依頼をするたびに残量を気にして控えていたManusとは、頼むときの気持ちが違います。
50億トークンで何回の作業ができるか、何か月使えるかは、まだ分かりません。この数字は私が紹介で付与を受けた残量で、誰でも最初から同じ条件になるという意味でもありません。
それでも今の私にとってMuseは、ChatGPT PlusとClaude Proへの課金を続けながら、無料で継続して仕事を任せられるAIエージェントとして、仕事の幅を広げて試せる相手になっています。
画像・プログラム・記事を分担すると、作品にもつながる
AIの使い分けは、日々の記事制作だけではありません。
うちのキンクマハムスター・日向葵ちゃんのゲームでは、ChatGPTにポーズごとのイラストを作ってもらい、ClaudeにゲームのプログラムとWordPressへ貼れる形への書き出しを頼みました。
私は、元にしたい行動や遊びのアイデアを伝え、できたゲームで遊び、押しにくいところや難しすぎるところを伝えています。
床材ためこみ、回し車ダッシュ、砂浴びの3作品に加えて、ChatGPTと作っているタイピングRPGの体験版も公開しました。同じ組み合わせに固定せず、作りたいものに応じて進め方を変えています。
タイピングRPG「綴りの洞窟」は、ChatGPTとゲームの仕組みやコードも作っています。作品ごとの実際の進め方を残しているので、分担する方法と、1つのAIと作り進める方法の両方を見てもらえます。
AIと作ったブラウザゲーム4作品を、実際に遊んでみる(note・無料)
画像とプログラムを分担した、回し車ダッシュの開発記録(ちょこのの実験室・無料)
AIの使い分けで、よく迷うこと
ChatGPTとClaudeは両方に課金しないといけない?
両方への課金を前提にする必要はありません。私は実際の仕事で試しながら併用していますが、今のAIでできている作業と、追加して解決したい作業を先に整理すると判断しやすいと思います。
AIを増やせば、その分だけ作業は速くなる?
別々に進められる作業なら、待ち時間を使いやすくなります。一方で、依頼するための整理や、出てきたものを読む時間も必要です。私も、下書きが余るようになってからは、次のAIには点検や仕事探しを任せることにしました。
AI同士は、自動で情報を共有している?
この記事で紹介した運用では、私がファイルや文章を渡しています。別のAIが作ったものを当然知っているとは考えず、目的と成果物、確認してほしいところを一緒に送っています。
無料のAIエージェントを、毎日の仕事に使い続けられる?
頼む量と、その時点の利用枠によります。Manusでは毎朝の提案の後に記事を仕上げるやり取りを控えるようになりました。一方、Museは紹介で付与された追加トークンもあるため、今はルーチンを増やしながら使っています。「無料」という表示に加えて、自分の仕事でどれくらい使えるかを見ています。
まず何を1つ任せるといい?
自分の仕事の中で、繰り返し発生していて、結果を自分で確認できる作業から選ぶと試しやすいと思います。たとえば、下書きの確認、公開ページと紹介文の照合、条件を決めた情報収集などです。任せた結果が、実際に次の行動へつながったかを振り返ってみてください。
私自身はだらだらしてしまいがちだった朝に、やるべきことが用意されている状態になった事で、執筆活動やサイトの運営が「業務」として捉えられる形になりました。
今の私の使い分けは、有料の2つに無料のMuseを加えた形
使うAIが増えても、自分が何をしたいのかが決まらなければ、仕事の分担は決まりませんでした。
私の場合は、記事を書きたいところから始まり、スライドやゲームを作り、毎朝の調査や公開後の点検へと、任せる仕事が広がっています。返ってきた内容や修正への対応を見ながら、頼みやすいAIを主担当にして続けてきました。
今は、ChatGPT PlusとClaude Proに課金して制作と確認を進め、Museには無料プランと紹介で付与された利用枠を使って、日々の調査や点検を広く任せています。Manusからも提案を受け取りつつ、追加の相談は残りのクレジットを見て控えています。
Museが加わったことで、すでに使っている有料のAIを続けながら、もう1つ、無料で仕事を任せられる相手を得られたと感じています。限られた利用枠をどこに使うかも含めて、自分の仕事に合う分担を見つけていきたいと思います。
AI活用の実践記録を読む
Geminiと記事を書き始めた頃から、ChatGPTとClaudeを仕事に取り入れるまでを、実際の試行錯誤とともに記録しています。





